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ふくしま海洋科学館・アクアマリンふくしま
(福島県いわき市 2011年7月23日)

東日本大震災の津波で壊滅的被害。4ヶ月を経て7/15より再開しました。


奥に水族館が見えます。道路はあちこち陥没・地割れ。水族館前の信号機はいまだ故障中でした。水族館も、津波で電気設備が故障し、水質管理や水温維持が不可能になり、多くの生き物が犠牲になったそうです。
お昼過ぎから入館のお客さん達。緊急地震速報が鳴りました(>_<)が、揺れは小さく、落ち着いています(いわき市は結局震度2、岩手県で震度5強でした)。このあたりは新しく舗装しなおしていました。
「化石」と「生きた化石」の展示です。このスペースの生き物は、わりあい生存率が高かったそうで、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、新潟市水族館マリンピア日本海などに避難していて戻ってきた個体が多く展示されていました。
葛西臨海水族園から戻ってきたスポッティッドラットフィッシュ。上部に移り込んでいるのは水槽向かいの化石です。
最上階の「ふくしまの川と沿岸」コーナーです。ここも福島県の気候に慣れた淡水性生物ということで、助かった生き物たちもいたそうです。
魚が泳いでいます。
3階の海獣コーナー。写真は(これまた写り込みが激しいですが)、母親の避難先、鴨川シーワールドで生まれたゴマフアザラシの「きぼう」君です。

ここのコーナーの海獣たちは、他に伊豆三津シーパラダイスと新江ノ島水族館に預けられており、まだ戻っていません。伊豆に避難したトドのうち1頭は、そこから別の水族館にお嫁に行ったそうです。
葛西臨海水族園に避難していたエトピリカ。エトピリカは4羽が福島に戻りましたが、残り2羽および一緒に飼育されていたウミガラスは今もまだ葛西で繁殖シーズンです。
1年前からの企画展。素敵な写真がいろいろありました。他にも企画展があり、見ごたえありました。
「オセアニック・ガレリア」というコーナー。ここはいろいろ勉強できるコーナーです。左はオホーツク海の、右は南極の氷です。前者は塩分入り、後者は塩分なしとのこと。
「熱帯アジアの水辺」です。マングローブとそれを囲む生き物たちの展示です。
「潮目の海」です。福島県沖は黒潮と親潮のぶつかる場所で、左が親潮、右が黒潮を模した展示です。
「サンゴ礁の海」「オホーツク海」「ふくしまの海」が2階に。残念ながら種類はまだ不十分のようで、上部の種類紹介がやや寂しげでした。
「タッチプール」前でバックヤードツアーの案内があったので参加。「生きた化石」水槽裏の配管です。
ここもバックヤードツアーで案内いただきました。コンクリート、右と左で高さに差がありますが、これは地盤沈下のためとのこと。地震前は、同じ高さでくっついていたそうです。
上野動物園から戻ってきたユーラシアカワウソたち。「アクアマリンえっぐ」というコーナーにいました。
他にも魚や鳥類などがいました。
「アクアマリンえっぐ」では、釣った魚を唐揚げにして食べることが出来ます。そうすることによって命の大切さを学ぼう、というコーナーです。外に出ると「 蛇の目ビーチ」や「BIOBIOかっぱの里」という屋外コーナーもありましたが、時間の都合でスキップ(>_<)
「生きた芸術 金魚」震災の生き残りのコたちも多いのでしょうね。
「シーラカンスの世界」です。この標本も津波で流されたそうですが、綺麗に元通りです。